
設計・工務ブログ
こんばんは☻
自然素材の家創り Blue Style設計の八木原です。
ホテルから学ぶ住宅内装シリーズ第4段です。
今回ご紹介するホテルはONSEN RYOKAN 由縁です。
新宿・札幌・代田(別邸)に展開するこちらのホテルのコンセプトは、旅館の本質を編集する。
旅館の本質を見つめ直し、現代に合わせて編集する、というコンセプトだそうです。
私が宿泊したのは、新宿と札幌でしたが、どちらも都市部に位置するのにも関わらず、外とは乖離したかのような特別な空間体験ができました。
↑上が札幌、下が新宿の客室です。
どちらも和を元にシンプルな空間ですが、新宿の方がブラックのアクセントでより都市部っぽい雰囲気を感じます。
また、新宿の方は、外部の視界が気にならないように工夫した窓配置になっています。
どちらも床は一部を除き畳敷きです。また、広縁のようなスペースもあり、コンセプト通り旅館を現代に沿わせた作りになっています。
スペースの配置などは現代ホテルと変わりないですが、ローベッドやローテーブル等で空間の重心を下目にとったり、当然配色はアースカラーでまとめたりと、和で落ち着く空間に向け様々な工夫が取り入れています。
また、窓からの景色が印象的になるように、大開口or小さい窓で視野を絞るかのように配置されており、借景かのような作りも魅力的に感じました。
巾木も6cmほどあり(新宿)目立ちますが、そのようなディティールが旅館=和の本質に近づけ魅せてくれているのだなと推察されます。
和へのリスペクトを非常に感じるホテル(旅館)でした。
重心の持っていき方、配色、窓の使い方、細部、どれも住宅デザインの参考になりそうなポイントばかりです。
そして、旅館ですので施設内に温泉もあります。どちらも露天風呂でした。都市部のど真ん中/底冷える札幌。どちらも最高の環境で最高の時間を過ごせますので、宿泊地の候補地としてぜひおすすめしたいです。
宿泊される際は、ぜひフロント~客室まで細部をご覧ください。
特に和・和モダンなお家に住みたいな、という方は参考になる点ばかりかと思われますので、なおさらお勧めしたいです。