設計・工務ブログ
こんにちは、そしてお久しぶりです!
設計の林です🌳
しばらく手を付けることができなかったブログですが、
最近とても素晴らしい建築を見に行く機会があり、共有したいな...!と思い、ブログを書かせていただきました☺️
今回訪れたのは、愛媛県松山市にある【坂の上の雲ミュージアム】と【松山城】です。
坂の上の雲ミュージアム⛅
坂の上の雲ミュージアムは、松山城からほど近い位置にあります。
こちらは、建築家 安藤忠雄 によって設計された建物です。
松山市出身の俳優 秋山好古、秋山真之、そして作家 正岡子規 などを題材にした、
坂の上の雲 の世界観を伝えるためのミュージアムだそうです。
建物の形は、三角形の敷地に合わせた独特な平面構成になっており、
コンクリート打放しの壁とガラスを組み合わせた、とてもシンプルで静かな印象の建築でした。
中に入ってまず印象的だったのが、建物の中心にある空中階段です。
壁から離れた位置に配置され、上へ上へと伸びていく階段は、
まるで建物の中に一本の道が通っているようにも感じられます。
この階段は、全長18mもあるそうで、片持ち+橋に近い構造だそうです。
また、安藤忠雄建築らしい光の取り入れ方もとても印象的でした。
階段の先には、向かいの萬翠荘が見えました(こちらは時間がなく、見れなかったので悔しい気持ちです😭😭😭)
坂の上の雲ミュージアムは、派手な装飾があるわけではありませんが、
「光・動線・空間の抜け」によって建物そのものが展示の一部になっているような感覚があり、
建築を学ぶ身としてとても勉強になる空間でした。
個人的には、
「展示を見る建物」というより、
"建築を体感をしながら展示を見る建物"という印象でした。
松山城🏯
続いて訪れたのは、松山のシンボルでもある 松山城 です。
書きながら気づいたのですが、城の迫力にテンションが上がり全体の写真を撮ることを忘れてしまっていました。。。
めちゃ後悔しています😭😭😭😭
気を取り直して、松山城は、江戸時代初期に築かれた現存12天守のひとつで、山の上に建てられた連立式天守(日本三大連立式天守のひとつ)が特徴の城です。
ちなみに松山城は、
・現存12天守
・日本三大連立式天守
・三大平山城
という結構レアなポジションで、城マニアの中ではかなり評価が高いそうです✨
標高約132mの勝山の山頂に位置しており、ロープウェーやリフト、徒歩などで登ることができます。
天気が良く風も暖かかったのですが、歩くのが嫌な私はリフトを使いました☺️
こちらは三月上旬にも関わらず、ちらほらと桜が咲いておりました🌸
実際に登ってみると、まず感じたのは石垣の迫力でした。
下から見上げるとかなり高く、角度も急で、城の防御としての機能がよく分かります。
積み方も場所によって表情が異なり、城郭建築の面白さを改めて感じました。
ちなみに、写真の石垣は打込み接ぎ(うちこみはぎ)という積み方で、割と主流となる積み方です。
熊本城、姫路城などもこちらの積み方ですね。
その他にも、このような積み方があります!(Google先生より引用させていただきました)
また、石垣の角をよく見てみると、そこだけジェンガのような積み方になっていませんか??
これは、算木積み と言い、角を補強する役割として交互に石が積まれているのです。
なんてことない石垣ですが、じつはいろいろと工夫が施されており、歩くだけでとても楽しかったです。
そしてこちら、壁に穴が開いているのに気が付きましたか?
こちらの穴は、狭間(さま)といいます!
そこから鉄砲や弓矢で敵を狙うそうです。
城によって三角や丸などの形もあるので、城に行く機会があれば見てみてください👀
実際に覗いてみましたが、案外よく見えます!
こちらは紫竹門(しちくもん)です。
門の形式は、高麗門(こうらいもん)という形式になり、国の重要指定文化財に指定された門です。
松山城を勉強していて写真などはよく見ていたのですが、実際にみるとかなり大きくてかっこよかったです...!
写真だと伝わらないので、ぜひ実物を見ていただきたいです!
そして、
こちらの出窓のようなもの...これは、石落としと言います。
張りだした部分の床に設けた開口部から、下にいる敵に石を落としたり、迎撃したりする防御施設です。
城のいたるところに設けてあり、防御力の高さが伺えますね。
この石垣は「屏風折れ」という造りです。
防御力を高めるため、石垣を敢えてジグザグに屈曲させた構造で、四方から敵を攻撃できる軍事的な工夫だそうです。
下の方には、巾木石垣が見えますね。
石垣の土台部分だけを厚くし、上の石垣を安定させる補強の役割などがあります。
実際に見るとやはりテンションが上がりますね!!
松山城は大天守を中心に複数の櫓が連結する連立式天守のため、建物が一体となって大きな城郭を形成しています。
見る角度によってシルエットが変わるのも印象的でした。
天守内部に入ると、太い梁や柱など木造構造の力強さを間近で見ることができます。
階段はかなり急で、当時の城が防御を意識して造られていたことがよく分かります。
また、最上階からの眺めもとても素晴らしく、松山市の街並みを一望することができました。
現代の建築とは全く違う時代の建物ですが、地形を活かして都市を見渡す視点場としての役割は、今の建築計画にも通じるものがあると感じました。
まだまだ城に関する面白い知識や工夫があり、ご紹介し足りないくらいなのですが、 ここまでにしておきます...☺️
コンクリートの現代建築である坂の上の雲ミュージアムと、木造の歴史建築である松山城
同じ松山の中でも、時代の違う建築を続けて体験できたのはとても貴重な経験でした。
建築を見る旅は、図面や写真だけでは分からないスケール感や空間の流れを体感できるので、とても勉強になります。
こんなに長々と書いてしまうくらい素晴らしかったので、ぜひ機会があれば訪れてみてください☺️