
設計・工務ブログ
こんにちは
Blue Style 設計の林です。
先月、岩手県の盛岡市へ行ってまいりました。
盛岡駅は、昭和後期のモダニズムの影響が色濃く残っています。
強調されたカーテンウォールが特徴的で、構造と機能が素直に表れたデザインです。
モダニズム建築の特徴として、機能性と合理性を最優先した構成で、装飾性が徹底的に排除されています。
特に、長く伸びるファサードの水平性には重厚感がありますね。
こちらは、花巻市宮沢賢治童話村の中にある、「賢治の学校」という宮沢賢治の世界観を体験的に伝える建物で、美術館にとても近い空間です。
宮沢賢治の作品は、農業・科学・宗教・自然・宇宙観などの多様な世界観を持っています。
写真に写っている様々な形の椅子。
それを、視覚的に表現する為に、一脚一脚が異なる椅子を配置しているそうです。
また、壁画は、「月夜のでんしんばしら」の世界を描いています。
余談ですが、出口には、有名な方のサイン色紙が展示してありました。
ジブリの曲を多数手掛けている久石譲さん、シンガーソングライターの日食なつこさん
スタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫さん、アニメ映画監督の高畑勲さんなどなど...
ジブリ好きな私はここで盛り上がってしまいました😊
さらに余談ですが、久石さんが夏にオーケストラ公演をされますね!
私はというと、、、無事に落選してしまいました、、、🥲
まだチャンスはありますが、死ぬまでに一度は絶対に生で演奏を聞きたいと思っています👀
こちらは、ぴょんぴょん舎盛岡駅前店です。
盛岡冷麺で有名なレストランになります。
写真でも見てわかるように、カジュアルながら質の高い空間です。
大きなガラスで外光を採りつつ、木や温かみのある照明で落ち着いた雰囲気を作っています。
格子、石、木材など素材の調和が取れていて、住宅でもこうした素材のミックスによる、温度感の設計はとても参考になります。
先ほど紹介した内容に当てはめると、
【ぴょんぴょん舎】集まる場所は「暖かく」
木製ルーバー、暖色のダウンライト→安心できる暖かい温度感
【賢治の学校】展示や瞑想の空間は「冷たく静かに」
白い壁、光沢のある白い床、寒色系の照明→非日常的冷たい温度感
一見住宅に関係ないようで、実はこうした空間づくりにも応用出来たりします。