Construction Blog

Design Works Blog

設計・工務ブログ

温度感

こんにちは

 

Blue Style 設計の林です。

 

先月、岩手県の盛岡市へ行ってまいりました。

IMG_0430.jpeg

盛岡駅は、昭和後期のモダニズムの影響が色濃く残っています。

強調されたカーテンウォールが特徴的で、構造と機能が素直に表れたデザインです。

モダニズム建築の特徴として、機能性と合理性を最優先した構成で、装飾性が徹底的に排除されています。

特に、長く伸びるファサードの水平性には重厚感がありますね。

 

IMG_0436.jpeg

こちらは、花巻市宮沢賢治童話村の中にある、「賢治の学校」という宮沢賢治の世界観を体験的に伝える建物で、美術館にとても近い空間です。

 

宮沢賢治の作品は、農業・科学・宗教・自然・宇宙観などの多様な世界観を持っています。

写真に写っている様々な形の椅子。

それを、視覚的に表現する為に、一脚一脚が異なる椅子を配置しているそうです。

また、壁画は、「月夜のでんしんばしら」の世界を描いています。

IMG_0443.jpeg

IMG_0449.jpeg

余談ですが、出口には、有名な方のサイン色紙が展示してありました。

ジブリの曲を多数手掛けている久石譲さん、シンガーソングライターの日食なつこさん

スタジオジブリ代表取締役の鈴木敏夫さん、アニメ映画監督の高畑勲さんなどなど...

ジブリ好きな私はここで盛り上がってしまいました😊

 

さらに余談ですが、久石さんが夏にオーケストラ公演をされますね!

私はというと、、、無事に落選してしまいました、、、🥲

まだチャンスはありますが、死ぬまでに一度は絶対に生で演奏を聞きたいと思っています👀

IMG_0489.jpeg

こちらは、ぴょんぴょん舎盛岡駅前店です。

盛岡冷麺で有名なレストランになります。

写真でも見てわかるように、カジュアルながら質の高い空間です。

大きなガラスで外光を採りつつ、木や温かみのある照明で落ち着いた雰囲気を作っています。

 

 

格子、石、木材など素材の調和が取れていて、住宅でもこうした素材のミックスによる、温度感の設計はとても参考になります。

先ほど紹介した内容に当てはめると、 

 

【ぴょんぴょん舎】集まる場所は「暖かく」

木製ルーバー、暖色のダウンライト→安心できる暖かい温度感

 

【賢治の学校】展示や瞑想の空間は「冷たく静かに」

白い壁、光沢のある白い床、寒色系の照明→非日常的冷たい温度感

 

 

一見住宅に関係ないようで、実はこうした空間づくりにも応用出来たりします。

CATEGORY ARCHIVE

SEARCH