設計・工務ブログ

お気(木)に入りの言葉

川越坂戸鶴ヶ島を中心に

家づくり141年のブルーの家

設計の田村です

今回は回想話にお付き合いくださいませ

私の親方ご夫妻は能登半島輪島の出身で

旅行がてら輪島に連れて行ってもらったことがあります

帰りは雪の北陸道関越道を延々運転して帰ってきたことが強烈な思い出でして観光した記憶はないのですが車中で聞く限りだった見ておくといいよという名所は覚えています

その出会ったときの親方の齢になり

そうだ能登へ行こうと赴きました

総持寺祖院です

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写真での印象は古びた古刹だったのですが

自然の中に佇む木組みが重厚さも相まって

実際に訪れると静かなる威厳を感じました

近くには資料館もありそこの所員の方が曹洞宗やお寺の歴史・文化を丁寧に説明して下さいました

前回ブログの青林寺のご案内もそうでしたがおもてなしの土壌があるのでしょうか

あるいは私があまりに興味津々な顔をしていたのか

今回の道中は能登半島横断を敢えてカーナビに反して林道のような小路を走りました

対向車にも人にも二十分くらい合わずひたすら樹々の中を

石川県の木は「あて」といい別名が「能登ひば」とか「ヒノキアスナロ」というのだそうです

ここで本題の親方から教えてもらった木の話です

アスナロは「明日桧になろう」で翌桧(あすなろ)っ言うんだと

大きくなったら桧になるわけではありませんが

人生訓に通ずるような

何て健気で前向きな言葉なんだろう 

と今でも思っています

明日は桧 の言い伝えは枕草子の時代からあるのだそうですが

ヒノキチオールという防虫抗菌成分量ではアスナロ(林業名称としてのヒバ)が本家でもあります

明日桧になろう は私が木が好きになったとも言い切れる

ビューティフルワードです

近くのお蕎麦屋さんにて

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葉はアスナロ風でした

こんな変わった名所も

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千里浜なぎさドライブウェイ

夏場はそのまま海水浴場ですが車が走れる海岸です

適度に細かい砂粒が集まり道路のように走行を可能としているのですが

護岸の影響からか砂浜は浸食され続け今では砂を人工的に補給しており天候や波次第で通行不可の日も多くなっているそうです

未来へ残せる自然との共存

課題ですね

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