設計・工務ブログ
ブルースタイルの家創り FOREST にちなみ
設計田村がお送りする森ブログです
今回の取材(命の洗濯?)の目玉
死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10選
「夢の吊橋」を渡ってきました
あいにく雨上がり直後のためエメラルドグリーンの水面は拝めませんでしたが
吊り橋特有の揺れる揺れる
撮影用にスマホを両手で持っていたため手すり代わりのワイヤーが握れず怖い思いをしてしまいました
建築物の場合ここまで揺れませんが
構造物は一般にそれで衝撃を吸収し粘り強さ壊れにくさを発揮しています
石橋を叩いて渡る
ことわざがあります
実際の石橋は脆かったりします
突然ボキッと...
橋は構造物としての呼び名は橋梁(きょうりょう)です
梁(はり)とは建築物でも橋のように掛け渡す部材です
一般的な構造の橋=ガーダー橋です
梁そのものが橋です
梁材は荷重に対して自身の曲げに耐える力で応えます
はがきのような紙で橋を渡しする時長手の二辺の縁を直角に曲げてあげると重さに耐えてくれますがそれがガーダー橋の原理です
木造建築なら曲げに強い松材 橋梁なら粘り強い(しなりのある)鉄骨がよく使われています
こちらはトラス橋です
支える距離が長くなると強度や断面がそれなりに必要ですし梁のたわみも大きくなってしまいます
トラスといって三角形のように部材を組みます
計算上部材は材料の長さ方向の力に耐えるだけなので部材の使い方として不利な曲げの力を回避でき結果として小さな断面でも成立します
吊橋はケーブルに吊り下げられている状態です
ロープのようにグニャグニャであってもここでは構造の要として引っ張りの力に耐えています
吊橋って建築ではあまりみられない面白い構造です
世界最長の明石海峡大橋であっても理屈は一緒です
ちなみにこのケーブルの曲線を上下ひっくり返した形状ともいえるのがアーチ橋です
この場合アーチを構成する部材には圧縮力がかかります
はがきを水平に橋渡ししても荷重によってたわんでしまいますが上側に湾曲した弧を持たせてあげるとそこそこ重さに耐えてくれる原理です
長くなりましたが夢の吊橋は渡りきりましたか?
その後に待っているのが304段の階段登りという現実です
混雑時は待ち時間必須しかも渡り始めたら引き返せません
ご覚悟のほどを
続きます